嶺岡牧絵図
学ぶ会とは?
延喜式に記された「珠師牧馬」にはじまり、中世の里見氏の牧を経て、江戸幕府の直轄四牧の一つとなった「嶺岡牧」。
現在の千葉県鴨川市から南房総市に渡って広がる「嶺岡牧」、その面積は1762町歩、周囲の総延長は68㎞(享保年間の牧の数字)という実に広大なものです。

明治40年代まで馬牧として使われていた嶺岡牧は、徳川吉宗の時に白牛が飼われ、「らく」生産が行われるなど牛の牧の面も持ち、近代酪農の発祥地(明治乳業(株)や森永乳業(株)の創業の地)でもあります。

現在、「嶺岡牧」の範囲すべてが埋蔵文化財として登録されてはおらず、野馬土手や陣屋跡、馬捕り場など明確な遺構が認識できるところのごく一部が文化財に登録されているに過ぎません。そのため、別荘開発や工場開発等が虫食い状に展開してきており、嶺岡牧の保存が問題になりつつありました。2009年、この嶺岡山の西部に風力発電施設の建設計画が持ち上がり、大型発電用風車の健康被害や環境問題に懸念を持った地域住民の中から、嶺岡山、嶺岡牧を見直す機運が高まり、嶺岡牧から学ぶ会が誕生しました。

嶺岡牧から学ぶ会
  会長・加藤登紀子
  副会長・庄司武雄/今西徳之

● お問い合わせ・事務局
  TEL 04-7098-0357(森)